当帰(やまぜり)
現在名称 | トウキで |
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記載郡 | 神門・飯石で |
当時の使途 | 薬で |
(延喜式典薬寮) 出雲からの貢進量 |
1斤6両で |
本草学者は中国の当歸をわが国のセリ科植物のトウキに当てたので、この植物にトウキの名ができた。このトウキは日本特産で、中国の当歸はホントウキなる近似種で中国特産。生薬当歸日本産トウキはこのものの根を温湯に浸した後、乾燥したもの。出雲国風土記には神門・飯石の両郡に記載してあるが、ニホントウキの自然分布は出雲に及んでいないから、当時は同属或いは異属の類似品を誤認したものとみる。現在ヤマゼリ及びオオゼリ(ドクゼリ)[セリ科植物]は出雲に分布自生。
※写真はトウキです
※写真はトウキです