柘(つみ)
現在名称 | ヤマグワ(ノグワ)で |
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記載郡 | 神門・飯石で |
当時の使途 | 食・他で |
朝鮮や中国に原産する有刺の落葉の小高木。クワ科。出雲国風土記は神門・飯石・仁多に記載。しかし柘の本体ハリグワの渡来以前とみる。これからみれば当時は、出雲の山地に多く有刺の小高木ズミ(バラ科)を誤認したものか、蚕が食う山地性の桑類ヤマグワ(日本特産)か、ノグワ別名ケグワ(日本・朝鮮・満州・中国に分布)を当てたものか、あるいはそのほかのものを指しているのか不明。このほか出雲国風土記記載の柘をミズキ科のヤマボウシに当てたものがある。ヤマボウシは日本・朝鮮・中国に分布する落葉の高木。