楠(くすのき)
現在名称 | クスノキで |
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記載郡 | 楯縫・飯石・秋鹿で |
当時の使途 | 食・他で |
中国産クスノキ科に属する数種の常緑高木。わが国ではクスノキ科常緑広葉高木のクスノキ(日本・台湾・中国に分布)に誤用されて今日に至った。楠はクスノキのみならず、同じクスノキ科タブノキ(イヌグス、日本・台湾・南鮮・中国に分布)、タカトウダイ科ユズリハ(日本特産)にも誤用された。漢名は樟で今では楠をクスノキと読むほかはない。現在出雲地方の神社仏閣の境内や人家近くに、いくらかクスノキの老巨樹が見られる。これは自然生のものの残存か移植したものか不明。積雪の多い奥山地では生育困難。