独活(うど)
現在名称 | ウドで |
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記載郡 | 出雲・神門・飯石・秋鹿で |
当時の使途 | 薬/食・他で |
(延喜式典薬寮) 出雲からの貢進量 |
11斤で |
わが国ではウドに当てたり、セリ科のシシウド(日本特産)に当てたりしてきた。出雲国風土記の独活についても同じであった。ウドと同属のタラノキの食用新芽は樹梢高く着くのに対し、つちたらを地上生のタラの意味にとれば、ウドとつちたらとの関りは理解できる。現在出雲ではウドもシシウドも比較的奥山地生であるものの、古代ではずっと広範囲に自然分布していたものとみる。ウドが栽培されたり、山地の野生品が採取されて、食用に供されていることは衆人熟知のことである。シシウドは食用にはならぬが、根の乾燥品が生薬の独活である。