薺頭蒿(おはぎ)
現在名称 | ヨメナで |
---|---|
記載郡 | 秋鹿で |
当時の使途 | 食・他で |
オハギ、今のヨメナとしてある。しかし、中国の蒿はヨモギ類のことで、ヨメナ類でもコンギク類でもないようだ。白蒿はカワラヨモギ、牛尾蒿はヒメヨモギ、青蒿はカワラニンジン、牡蒿はオトコヨモギといった具合。オトコヨモギは牡蒿を直訳してできた日本名で、広くアジアの各地に分布し、出雲でもいたるところに自生。出雲地方に分布するヨメナ類はヨメナ別名カンサイヨメナ(日本特産)と、オオユウガギク(満州・朝鮮・西武日本に分布)とがあり、これが於波岐に当たるとみる。しかし、おそらく古今を問わず、オハギとかヨメナなる呼称のもとには類似品のノコンギク類も含まれていると見る。
※写真はオトコヨモギです
※写真はオトコヨモギです